第五話:『杏仁プリン』


美琴の好物、杏仁豆腐。
結先生の好物、プリン。
この二つを融合させ、『杏仁プリン』を作ってしまおうというのは誰もが考えたはずだ。

プリンの原料に混ぜて使うのが普通でしょうが、生憎俺は普通というのが大嫌いです。
別に杏仁の風味を楽しみながらプリンを食べるのなら載せるだけで十分さ。
いや、決して俺が物臭というワケでは。




はい、プリンくんです。



やっべー、プッチンしちまった! 結先生に怒られる。
とまあそんな事はどうでもいい。どうせ「めっ」で終わる。
肝心なのは杏仁霜ですよ。




相変わらずワイルドです。



どうです、この白と黒のコントラスト。
まるでほなみんみたい?
妄言はここまでにしておきましょう。




どうぞ、ある意味『自家製』ですよ。



さて、お味は如何なものか?
一口食べてみると……やはり杏仁霜がざらざらする。
食感は悪いが、味はプリン、風味は杏仁と、中々のコラボレートを見せている。
ただやはり杏仁霜自体甘いので、甘さが上乗せされています。
ほんの少しだけ気持ち悪くなったけど、それは俺が甘い物があまり好きじゃない所為でしょう。

しかし、普通においしいんじゃ面白くないじゃないですか。
プリンと更にコラボレートさせる物といったら……もうお分かりですね?




醤油持ってこい、醤油。



ふはは、プリンをプッチンした時点で結先生的にアウトだからもう恐れるものはない!
これで『杏仁ウニ』になったに違いないのだ!
嬉々としてプリンを口に放り込む。

まず口に入れた瞬間に駆け上がってくる杏仁の風味。
その次に口腔を支配する醤油の味。
醤油の味が引いた後は、甘ったるいプリンの世界。
ちっとも合ってない。お前ら三国志か。




不味かった……。



なんというか、強烈でした。
とにかく濃かったですよ、杏仁偽ウニ。
吐き気がするほどマズイわけじゃないのですが、多分これ以上は食べれません。



▼総評
『杏仁プリン』
甘すぎる事を除けば、中々おいしい。
きっと結先生も美琴も大喜びです。

評価  :★★★★★★★☆☆☆
杏仁度:★★★★★★☆☆☆☆


『杏仁偽ウニ』
三者三様、口の中で暴れ回ってくれます。
もう何かメチャクチャなので、勇気のある人は食べてみて下さい。

評価  :★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
杏仁度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

 

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