<あとがき>
-春を待つ日-
 
 

 
 
 長らくのご愛顧ありがとうございました。約二年にも渡る連載を無事終えることが出来たのは、ひとえに皆様のご声援あってのことと存知あげます。
 
 ということで、ようやく終わりました。いや、本当に長かった。文庫本のページ数にしたら500ページ超ですよ。こんなに長い話を書いたのは初めてです。
 由乃と祐麒が付き合うまでの話を一部、それからを二部とするなら第二部・完と言ったところですね。まさかこんな形で終わるとは、大抵の人は予想していなかったでしょうけども。
 
 滝にとってこの話は、純愛小説でもなければぬるいラブコメではなく、普通の恋愛を描く小説なのです。
 この展開を急だと思う人はいるかと思いますが、実は一年半ぐらい前から、話の中で言うと由乃がマフラーを編んでいる時からこの構想はありました。
 本当にもう納得いかないぐらい、転がり落ちる勢いの急展開。布石はあってもそう感じてしまうぐらいでしょうが、そのぐらいの方がリアリティがあると思います。現実はもっと急展開です。
 
 二人は絶対に別れるわけがない! と思い込んでいた人には、かなり欝な話になったと思います。だけど滝が書きたかったのは恋愛小説で、その恋愛の中にある痛みを書かずには居られなかったのです。
 
 ここまで読んでくれた全ての人に感謝の意を捧げます。ごきげんよう。
 
 

 
 
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