■ ばーすで〜ぷれぜんと
 
 
 
 
「ただいま」
小林と信州まで旅行に行っていた祐麒は、そう言って自宅に戻ってきた。
(小林の運転、結構荒いんだな。彼女さん、酔うんじゃないか?)
そんな事を考えながら階段を上って、自室のドアを開けた。

……
……

パタンッ

……
……

ドタドタドタッ


「俺の部屋がない!!」

祐麒はリビングに飛び込んで叫んだ。
「あぁ、家財道具ね?。乃梨子ちゃんの新居に送ったから」
「はっ?」
「だから、乃梨子ちゃんの新居に全部送ったから」
リビングでくつろぎながら、祐巳はとんでもない事をさらりと言う。
「祐巳、いくら今日がエイプリルフールだって言ってもさぁ……」
「あたしからのバースデープレゼントだから。あと、あれは志摩子さんと由乃さんから」
祐巳が指差した先には、某老舗焼き物卸売店の小箱と、これまた某老舗焼き物卸売店の中箱が置いて
あり、中箱には『祝・婚約 藤堂』、小箱には『祝・婚約 島津』と入っていた。
「志摩子さんは夫婦茶碗、由乃さんは夫婦湯呑みだって」
「あぁ、なに考えてるんだよ……」
「まぁ、そんな訳だから、観念して出て行きなさい。あと、新居の名義も二人の連名になってるから
、頑張りなさいよ」
そう言いながら、祐巳はがっくりうなだれる祐麒の肩を叩いた。



あとがき

朝6時に起きて、夜22時過ぎに寝る生活を送ってます。
お久し振り、ごきげんよう、川菜平太です。
新しい生活に毎日追われて、なかなか携帯をいじれてなかったんですが、生活のペースを掴めたので
、やっと書きたかった作品を書けました。
一月遅れの祐麒バースデーSSです。(どこがって内容ですがw)
いわゆる祐麒×乃梨子シリーズの、祐麒と乃梨子の同居に到る(または祐麒が実家を追い出される)
話ですね。

自分で書いててなんですが、次期薔薇さまの3人、お茶目と言うより、鬼ですねw
作品への苦情、その他は基本、僕のブログへお願いします。
では。
 
 

 
 
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