■ ある日の一コマ
 
 
 
 
「宝探しかぁ。そういえば、去年は高等部の制服を着て参加したなぁ」
「今年は正々堂々出来るじゃないの」
「あたしはお姉さまにゾッコンラブですから」
「嬉しいこと言うじゃない」
「まぁ、今年は中等部も不在者投票で参加出来るから、あたしみたいな不届き者は残念ながらいないですね」
「菜々ちゃんは判らないけど。はい、完成。三つ編みなんて久々だから、編み方がざっくりだけどね」
「ありがとうございます、お姉さま」



「確かに中等部は禁止だからいないけど……」
「予想の斜め上いきましたね」


「はい、そこの元薔薇さま。制服着たって顔とか、おデコとかでバレるんですから、ムダです!!」
「ざーんねん。せっかく久々に祐巳ちゃんと遊べると思ったのに」
「ちぇっ」
「こら、デコ言うな。七三が!!」



場所は離れて中等部

「菜々さん、投票は終わったの?」
「ええ。たぶん、あたしとデートって事になると思う。お友達以外だと、あたしぐらいしか判らないんじゃないかな」
「あら、ずいぶんと強気ねぇ」
「由乃さまと付き合うには、これぐらいじゃないとね。それに、あたしと由乃さまは強い力で運命で繋がってるから」








あとがき

諸事情でトゥ・プレシャスの2が停滞しているかわりに、その諸事情のおかげで出て来たのがこれです。
ちなみに、川菜時空だとこの時点で由乃と菜々は事実上のスールになってますが、今回は原作寄りの時空で書きました。
逆に、冒頭の姉妹は川菜時空です。
次回作はトゥ・プレシャスの続きになるか、それとも前からちょっとずつ書いてたのになるかですね。
 
 

 
 
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...Produced By 川菜平太